仕事場にはわたしよりも歳上の社員さんも働いています。
多くの方々は尊敬すべき先輩で日々勉強させていただいている幸せなわたしですが、中にはくだらないプライドや保身をあからさまに露呈する御仁もいらっしゃって、何とも哀しい気分になります。
今日遭遇した哀しい出来事は、自分は安全地帯からもっともらしいアドバイスを投げるというポーズを取りながら、その対象である部下がアドバイス通りに状況が改善されず困っている状況を看過したうえで、自分は正解を伝えたのにそれを実行出来ないのは能力不足だと、苦境に陥っている部下を救うどころか貶めるという部門長の発言を聞いた事です。
彼は部下の問題に深く理解を示す事もなく、遠巻きに我関せずのオーラをしっかり噴出させながら、効果のない定番アドバイスを垂れ流すのみでした。
あなた、部下の事をちゃんと向き合って見ているの?
何度もそう言いかけて言葉を呑み込みました。
見えていないのは、意図して見ていないとは限らないと思いとどまったからです。
意図して見ていないのではなく、ただただ視界が狭すぎて能力的に見ることが出来ない、知覚出来ない可能性もあるなと、思い至ったからです。
人はとかく見たい物を見て聴きたい事を聴くものだと言います。
見える事、聞こえる事以上の、隠された真実を見ようとする注意深さや、押し殺された声ならぬ声に耳を傾ける意思無くして、どんな効果を期待出来るのかと強く感じました。
自分よりも歳上の部門長がとった無意味な自己満足的対応を見るにつけ、彼の処遇を考え直すべきなのかと自問します。
こういう負の感情は加速し易いものだと思いますから、まずはこの事を書き記して一旦終了とし、明日また考えようと思います。
おやすみなさい。