駄目人間は明日も

鬱病を持っている駄目人間が日々吐瀉する徒然エッセイ

隠蔽の罪とソレを見て見ぬフリする罪の話

f:id:sara_pezzini:20210211223935j:image隠す事の話。人は誰でも、秘密を持っていると思います。秘密の恋、秘密の日記、秘密の約束、秘密の性癖、秘密の副業、秘密の色々。

人は秘密が本当に大好きなのだな、と感じませんか。かく言うわたしとて、人並みに秘密を持っています。匿名性のあるネット上にさえその秘密は掲載できません。

個人的な秘密はある種のカタルシスも同時に与えてくれますから、それはそれで娯楽性を獲得しているのでしょうね。わかるわかる。しかし対集団、又は集団内における秘密などは、なんだか不穏な存在になりがちです。

会社と言う集団内は、小さな秘密の巣窟ですよね。

それが単なる人間関係の好き嫌いと言ったレベルの事なら、まあ好きなだけ秘すれば良いと思うのですけども、ことカネにまつわる秘密の場合は看過し切れなくなります。

仕事はいわば必達目的、ミッションです。

ミッション達成の意識や目線、視座が共有されて概ね統一されているなら小さな秘密などどうということもないのでしょうけども、利害関係が異なる者同士が仮初の結束を演じ始めた途端に、秘密の色味がドス黒く変わってしまう、という場面を何度も見てきました。

人はかくもカネの為に人を陥れるモノなのかと傷付いたのも今は昔、わたしはすっかりスレてしまって、人とはそういうモノだというていねんに到達してしまいました。

信じて裏切られて落胆するくらいなら、最初から信じない方が自分を守れるという事も知っています。

誰かが誰かを欺いている様も、もう見慣れてしまいました。

しかし、罪深いなという感覚だけは未だに消えませんから、わたしはまだまともでいる気がしています。

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