おじさんの話。最近は仕事で関係する方々と食事をする事が多いのですが、概ね、いや確実に100%間違いなくおじさん達の宴なんですね。
それは別に何の問題もありません。
おじさんとの会話がいつても漏れなく必ずツマラナイ、なんて事はあり得ませんし、むしろ全く興味を持てなかった話題の知らざる側面を教えてくださる事もあったりして、それなりに楽しんだりもします。
が、それとて必ずそうとは限りません、残念ながら。
わたしが楽しめない話題の一つに、「自分が若かった頃の不良エピソード自慢」というヤツがあります。
これは本当に面白くありません。大体こんなフォーマットです。本当にこれくらいの種類しかない印象です。
- 自分は今でこそ落ち着いたけど10代の頃はよく警察のお世話になっていた。
- 何度もお世話になっていたから、巡査と仲良くなった。
- 当時はチョウランを持っていた、内側の刺繍は龍虎だった、あれはお金がかかっていた。
- 自分の友達はこんなに悪い事をやっていて、最終的に極道者になった、今でも時々飲んだりする。
- あの頃、どこそこの地域は迂闊に歩けないくらいヤバい不良が多かった。
これらの話題は、出自も立場も違うのにも関わらず多くのおじさんが、共通して好む内容です。あくまでわたしの経験上ですけどもね。
こういう話題を、自慢する風な口調でお互いにぶつけ合うわけですね。
これってそういう競技なの?と疑いたくなる程、順番に自分のエピソードを披露し合って、しかし相手のエピソードを賞賛したりする事などはなく、延々と続くのです。
苦痛、という程ではないのですが、楽しくはありません。彼らは楽しいんでしょうか、多分楽しいんですよね。
わたしは思うのですけども。
若かりし頃に、イリーガルな行為に耽っていた不良時代を本当に経験されていた方って、その事を自慢したりしないんじゃないでしょうか。
大人になって「若い頃は馬鹿な事やってたな」と感じている人は、敢えてその時代の事を自ら語るなんて事を、したがらないんじゃないかなって思うんですが、いかがでしょうね。
その話は本当に本当なんですか?なんて野暮な事を一々問うたりはしませんよ。しかしわたしは、よくあるこの手の話題が登場する度に、うっすら疑いの視線を投げかけています、コッソリと。
真偽の程は、知りようもありませんが。
もし全ての話が本当なのだとしたら、今の社会を支えている多くのサラリーマンの人々は昔不良だった人ばかりという事になるので、不良である事そのものはのちの人生にあまり悪影響を及ぼさないという事ですね。
もうその事は充分に承知したので、別のお話をしたいなと思っています。